空間軸を中心として、写真やデザインなどから多面的にその輪郭を形成するアート活動です。

僕がたくさん影響を受けた人と本。ボヴェ啓吾さんが薦める、『中空構造日本の深層』(河合隼雄)。

NOTE

 

豊かな知識とものの見方考え方、そこから滲みだすセンスは隠しきれない。

いつだって、しんっとしてらっしゃるイメージ。

目に見える形でも、内面的にも尊敬すべきボヴェ啓吾さん。

 

2014年と少し前の記事になりますが、こちらを見るとあなたもボヴェさんのことが大好きになるはずです。

日本とデンマークの間、光が巡る部屋。

 

インスタグラムではフィルムカメラで撮った素敵な写真を更新されてて、僕みたいな若造にも構ってくれる方なので、すごく優しいお方です。

(しかも実はお部屋もお顔もぜんぶかっこいい…)

 

 

Keigo Boveさん(@haco_otoko)が投稿した写真

 

ほら、なんだかぐわあっと、どきどきするでしょう…。滲み出てる。

 

僕も好んで壁を撮るようになったのも、おそらくボヴェさんの影響かもしれません。そんな、尊敬するボヴェさんが薦めていた本を読まないわけにはいきません。

 

『中空構造日本の深層』河合隼雄 です。

 

_DSC7531

 

僕には難しくて、何度も開いてボロボロです。

自分には、まだまだ一部しか理解しきれていなかもしれませんがすごく影響を受けた本になりました。

 

筆者の河合さんが述べているのは、「日本人は中心には何もない、いつだって中空なんだ。

中空であることでいろんな文化をたくさん受け入れてきた。だけれど、それら文化はいつだって中心には置かれず、やがてはうまく取り入れて自分のものにする。科学も宗教もなんでも絶対的に信じて中心に置くからだめなんだ。バランスが大事なんだ。あいまいでいいんだ。」

というのがざっくりとした僕の解釈です。

 

神話などを絡めてより深く述べてあります。僕がこのあたりを書くと、なんだかうさんくさくてこじつけっぽくなりそうなので割愛します。

 

頭の中でぼんやりとしていた抽象的なイメージがどんどん言語化されていくような…不思議な感覚でした。

 

自分は大学は化学専攻でした。かつて理科の実験は大好きだったけど、大学のころは実験漬けとなると嫌で嫌で仕方ありませんでした。

在学中は実験そっちのけで音楽やらカメラやらインテリアやら読書やら…いろんなことに手をだしていました。実験から逃避していたのかもしれません。

 

当時はとにかく何かひとつのことで長けた人間にならなきゃいけないと思ってはいたけれど、自分はなにが好きか得意か、なにがやりたいかなんて昔からずーっとわかりませんでした。

でもこの本を読んで今思うことは、化学だけに偏り過ぎた人間になるのを拒否し、ミクロで具体的な化学と対極にある、マクロで抽象的なものたちでただバランスを取ろうとしていたのかもしれません。

 

そのくらい、いやもっとひとつにこだわらないで自由でいいみたいです。

 

正と反は対立と融和を繰り返しつつ、あくまで「合」に達することがない。

あくまでも、正と反の変化が続くのである。

正と反の巡回を通じて、中心の空性を体得するような円環的な論理構造となっていると考えられる。(本文より)

 

いろんなものことに浮気しながらバランスをとり続けると、それらは相補的にとけ合い、なにもないその間の空間には、相乗的なエネルギーが生じます。

 

これはたとえば部屋という空間にも言えることではないでしょうか。

このサイトタイトルの「とけた」も、このあたりの意味を込めています。

 

よく自分の軸やものさしを持つべきだなんていうけれど、きっとその軸やものさしは明確である必要なくて、いつだってぼんやりとした状態でいいのです。

 

Processed with VSCOcam with se3 preset

 

僕の中で中心にいそうで、中心にはいない、だけれど確かに僕の中でとけているボヴェ啓吾さん、素晴らしい本をシェアしてくださってありがとうございました。

 

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