空間軸を中心として、写真やデザインなどから多面的にその輪郭を形成するアート活動です。

空間とそのまわり

NOTE

 

今年の3月に会社を辞めました。新卒で入社し、ちょうど2年間でした。

理由はいろいろあるのですが、いちばんは自分が働くごとに賛同できないプロダクトが世に広まると思うと全力を注ぐことができなかったため、です。

仕事なのだからそういものだろうと声が聞こえそうですが、僕は皆が自分のやっている仕事に誇りをもって働けばもっと個人も社会も豊かになると信じてます。あと、若いうちこそリスクのあることに挑戦してみたくて。

 

辞めてからはまず、これまでの集大成的なものをつくりたくて、結構なお金をはたいて写真集を出版してみました。

 

 

またギャラリーやらショップやら自分の空間がもてたらいいな、などとも漠然と考えていましたが、出版に加えて引越しもやったものですからこのままじゃ食っていけないぞってくらいお金はどんどんなくなってきて。さすがにいまやるのは現実味がないなと見送りました。

だからといって稼ぐ為に働くのはちがうな、やるからには社会に貢献感ももてるような仕事じゃないと、せっかく会社を辞めたのに本末転倒です。

 

家でものを作ってみたり知人のウェブサイトや名刺などを制作するかたわら、仕事を探すべく福岡で活躍するインテリアデザイナーさんやウェブデザイナーさん、広告カメラマンさんらに話をきいてみたりしました。

プロの現場の空気感に実際にふれると、自分の持つ知識やスキルの薄っぺらさを思い知らされます。空間が好きです!ものづくりが好きです!写真が好きです!ウェブが好きです!なんて言うのも恥ずかしくなってくる。そうやって他者と比較できる場に身を置くと、僕が興味があるのは写真やウェブ、ものづくりというより、どちらかというとそれら行為よりもその先にある対象かもなと気づいて。

自室の空間をシェアするためにたまたまそれなりに身についた写真やウェブやものづくりだったのです。あくまで”空間”ですからね、媒体を介してしか表現する術がないのです。実態がない。なので案外気づきませんでした。写真集でもあとがきで結局空間の話をしてる。

 

そんな風に考えていたころ、運と縁あってとても尊敬する方々との空間に関するお仕事にお誘いいただきました。とても、ありがたいことです。

確かにフリーになることにもとても憧れてはいたけれど、誇れる人と場所とで同じ方向を向くというのもすばらしいものです。

 

こうしてひとまず、社会との接点は落ち着きました。
落ち着いたからこそ、いま個人の活動をより一層磨きをかけたいところです。

これまでいつも新鮮さを、とシェアを続けてきました。でも情報がすぐに陳腐化する今日ではまた次をまた次を…とそのうち疲弊して僕には何も残らなくなっちゃうなと。ものや情報に依存して見栄を張ってるようじゃすぐにまわりと同化してしまう。多くの人に求められるのはそれだったりするけれど。

 

 

誰も真似しきれないくらい、芯にある部分に磨きをかける。普遍性から外れることを恐れるな。

それで、その延長でいつか自分の空間がもてたら。多分そのうちいいタイミングがやってくるんじゃないかな。

 

今日新しく歳を重ねました。新しいスタートの25歳です。

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