△◯□デザインと革新である

NOTE

 

『デザインと革新』NOSIGHNER 太刀川 瑛弼さん

 

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この本はもしかするとあまりブログ向きではないかもしれません。

 

というのは、一冊の中からぼやっとしたものを感じ取るのではなく、筆者の考えが見開きごとにうまく要約されていて、核心を突いたような言葉にたびたび出会ってしまうからです。

一項一項がとても濃いのでしばしば立ち止まってしまします。

 

うんうん、確かに!と共感したり、その考え方はなるほど!とはっとしたり、 そうかな?と疑問に思ったり。ちょうど個人のブログを読んでいるような感覚です。

 

この本の著者のデザインの考え方の特徴で疑問に感じたところは、樹木の形に近づけた机の脚や花器のデザインなど、自然の形に近づけることでより調和するといった考え方がありました。

 

確かにそれだとうまく馴染むはずだし、美しい形であるとは思うのですが、僕は形を似せてなじませるよりも丸があれば三角を配置するようなバランス感覚が美しいのではないかと常々感じております。

 

例えば、おでんの良くあるモチーフとしてよくある三角のこんにゃく、丸い大根、四角いはんぺん(?)。あのまとまり具合、心地よくないですか。

 

 

またありふれた例えですが、映画『2001年宇宙の旅』のモノリスが登場したときのあの緊張感。僕が作ったこれらの植木鉢もそうですね。

 

自作モルタル鉢たち 連投失礼致しました🙇

惟本康明 / yasuaki yoshimotoさん(@md2v)が投稿した写真 –

 

そんなバランス感覚や調和感が個人的には好きです。個人的には好きですと書いたのは、このあたりを突き詰めた先はもはや好みの問題ではないかと感じました。

 

”美の範囲は状況によって揺れ動きます”

 

と筆者の考えにもあるように、僕も絶対はなくてある程度幅があると思っています。

これを書いているときも、丸いこんにゃくや三角の大根も見たいと思いましたし。

 

ただ単にすごーいわかるーと、全てにうんうんと共感するよりむしろ刺激的でありました。

どのくらい刺激的かというと、実は立ち止まりすぎてまだ読み終わってません。笑

 

この本を読んでいると本読んでる場合じゃない…手を動かさなきゃ、とモヤモヤしました。

僕がこんな偉そうなことを書いている時いつも思い出すのは、「デザインをする量より語る量が多くなってはいけない」という深澤直人さんの言葉なのです…。

 

僕がこの本に出てくる考え方に対して疑問を抱いたように、筆者の考えに、

本質的なイスのアイデアを考えるならば「太ももの裏からおしりにかけて体重を分散させる装置」のことを考えなくてはいけない

と筆者の考えがあるように、そもそもを疑ってかかる姿勢は強く共感します。

 

こうやって考えるきっかけをたくさん提供してくれるし、写真もオールカラーでとても綺麗だし、はっとすることがたくさん書かれすぎているものですから、この本が革新的であることは間違いありません。

 

僕もまだ読んでいないところがあるので楽しみです。

是非読んでみてください。ためになりますよ。

 

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