祖父母ハウスから見える朽ちた美しさとあたらしさ

NOTE

 

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田舎にある祖父母の家に行くと、

真のミニマリスト的な、

大切にすべきひとものことが見えそうになります。

 

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インテリア的にみても、新しさを追求し続けるだけでは到底辿りつけない佇まい。

 

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上記写真に関して話を進めます。

 

いいですよね、土間。

壁と床、つまり空間は、ひとものことを受け止める器です。

インテリアの良し悪しは壁床が99パーセントを占めるといっても過言ではありません。

 

常に新しさを、延命処置を繰り返されてきた日本の賃貸フローリング。

それが嫌で僕の自宅ではモルタルを塗り込んで床も作ったりはしたけれど、まだそれは結局嘘なのです。

 

一枚皮を被っているだけですから。その点土間は嘘がなくていい。純度の高い無垢である。嘘がない空間はいい。

 

色をつけたいのにキャンバスにもとから色が付いていると面倒であります。

 

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もうひとつ、先ほどの土間の部屋で思うのは、インテリア好きが避けがちな原色プラスチック製品がうまく効いてること。すんなりと調和しています。

 

そのうまく馴染んでいる一番の要因は廃墟の美しさなどにも通ずる、時間の経過による風化だろうけど、同時にその時間の経過の分たくさん触られて使われて生じる艶。磨かれた感じ。人の気配。

 

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深澤直人さんはこれを手沢(しゅたく)と呼んでました。

 

デザイナーは手沢を超えられない。

 

手沢は延命の光ではない。もとの歩調を合わせた歩みの跡である。時間が削り落とした跡である。

 

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またもう一つの要因は、多様化した故に忘れられてしまったバランス感覚でしょうか。

当時の木や鉄や土など純度の高い物質らに囲まれた生活からは、きっと原色プラスチック製品は新鮮味を帯びて見えたのでしょう。

 

空間全体のバランスを補完するかのような鮮やかさ。

くだらない付加価値と価格競争を求め、新しいものが作られては使い古され消費される今日では、そのバランスがいとも簡単に崩れてしまいます。

 

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新しさと同じくらい、朽ちることの美しさを。

それとそれらのバランス感覚を大切にしたいです。

 

 

前回と同じ本の引用で申し訳ないですが、それくらいおすすめなのです。

 

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