半径1.1m

2年ぶりです。

 

ひとりだったときは良くも悪くも自分のためだけに動けたので、空気が読めないでいたり、読まないでいたりである程度嫌われても知るかと生きてこれました。ぜんぶ自分の中でバランスをとれば良かったのです。

そんなだった僕もいつの間にやらBlumoに作品を置かせていただくようになって2年、krank / marcelloで働き出して3年経ちました。

おかげさまで、半径1mしかみえてなかったのがここ最近は1.1mは見えるようになってしまったというか。。

 

 

周りの人は優しいので直接誰かに言われたわけでもないのだけれど、取り扱う作家に、店のスタッフに、インスタグラマー的なノリでいるような人がいるとなると、たとえオーナー本人は嫌でなくても、付き合いのある作家さんが嫌がることが気になるだろうなあと。「私をあの程度の人と同等に扱うのですか?(僕の妄想上の作家さん)」

もちろん僕は僕なりにどうにかもがいている結果があれなわけなのだけど、そのように思われたのだとしたらもうその時点で事実だ。これからどうにかするしかない。

やっていた事をやめることは、どう動いても少なからず誰かに対する裏切りになってしまう。

そこで一番裏切りたくないのは作品に共感してくださる方々かな‥などと考えて、過去の投稿をたくさんアーカイヴして少しは作家らしく見えるようにしてみた。

 

が、不自然に多すぎるフォロワー数で警戒されているだろうか。過去を隠蔽してかっこつけていると思われるだろうか。そもそも眼中にない?それはそれで悲しいな。

これまで全体性を大事にしてきたゆえ、何かが抜け落ちたような気もする。。

いいねは目に見えて減る。「あんたにそんなの別に期待してないから!」ってか。ひええ。

 

こんなことで悩めるのも、今となっては僕もひとりではなくなったということでした。去年入籍もしたし。

この多くない接点があるだけで僕は不器用だなあと思うのだけれど、実際にお店を営むオーナーらはもっと複雑に絡み合う中から舵切りしていて本当に尊敬する。

 

「見えない人のことも考えなさい」的な当たり前のことです。今更気づいたの‥?と思われそうで恥ずかしいのですが、それだけ目の前のことをやれてた‥かな。独りよがりから少しだけ成長した、気付くのが遅すぎる28歳。

 

塩谷舞さんの書籍に

偏愛を極めて、極めて、極めて生きたほうがずっと出会うべき誰かと強く惹かれ合う

とあって、これでいいのだ‥と勇気をいただいたものです。

 

結局はインスタグラムベースで考えてないで、目の前のもっといい作品をつくること、もっといい仕事をすることを考えなさい!と立ち返るのでした。