インテリアが好き

 

ずっとインテリアの人だよねと認識され続けたのだけれど、少しは抽象画を描いてる人っぽくは見えてきただろうか。

 

 

だけれど僕は現代芸術界隈で戦うつもりはありません。

リヒターらなども好きになったりして、現代芸術の文脈なども調べてみると面白かったりもするけれど、僕がやることじゃないというか、それよりも空間に置いてみたときの人に与えうる作用や、ものとものの関係のほうが個人的に気になる。

それらをも包括したような現代芸術があると言われれば僕の勉強不足なので教えを請いたい。

 

美術館でどれだけ感動しても、もの自体を部屋に持って帰ることはできないですよね。

その物質感に惹かれているのに、ポスターや書籍化してしまうと意味合いが違ってしまうと思う。

 

数年前にガラス作家の辻和美さんにお話をお伺いしたとき、お客さんの来ない現代芸術をやっていた頃よりも、お皿やコップを作ってみんなの日常に溶け込んでいる活動そのものの方がよほど芸術してるじゃないかと気づいたといったことをおっしゃっていて、恐れ多くもとても共感しました。実際に現代芸術をやっていた経緯があるから、僕とは深みが全く違っているのだけれど。。

これまで、きちんと体系的に芸術を学んできた人たちを羨ましく思っていた学歴コンプレックスだったけれど、それ故にできることだといいな。浅はかだろうか。

 

何かしらのクリエイターにあこがれてどうにかもがいてたら小手先の技術は器用貧乏ながらそれなりは身についてきた。でも結局僕はインテリアが一番好きなのだなあと感じるこの頃です。

素敵なお部屋ですね!と言われるよりも作品に共感されたい。いやでもインテリアが好き。それ故の作品でありたい。