女性のヌードばかり撮っていた写真家、David Hamiltonがお花ばかりを撮った写真集。直接的に女性のヌードを撮らなくてもエロティックが溢れ出してしまっていますね。
仕事で撮る写真に悩んでいた日、家の近くの図書館の写真集コーナーの本を端から端まで開いて周っていました。
そのときDavid Hamiltonの『サントロペの夏』に目が止まったのが出会ったきっかけ。David Hamiltonの中でもこの本が今の自分に合いそうだったので購入。
ソフトフォーカスが効きまくって輪郭や色彩が曖昧になってしまった写真は全編絵画のよう。構図ばかりで悩んでいたけれど、僕にとっての写真はもっと絵に歩み寄ってもいいなと改めて気づかされました。
写真を撮っているときは絵のような自由さに憧れるし、絵を書いているときは写真のような忠実さに憧れます。
こういった曖昧な立ち位置の写真には共感しますね。境界線は溶かしてしまえ。
この本にヌードは登場しないので子供にも安心して見せれます。美しい写真集。おすすめです。